完成の一瞬が近付く。しかし、安堵はまだまだできない。
最終地点への完璧な着地のために、できること。
機械と人の技術の競演が、自信に満ちた結果を出す瞬間。
それは感動的ですらある一瞬です。
まっ白な、何もない空間の上にインクが乗り、色鮮やかな印刷物となった一枚の紙は、断裁され、
形を整えられ、始まりとは全く違う形となって機械から出てきます。
文章のように、見事な起承転結の世界を表しながら、紙は“印刷物”へと変化していくのです。
機械の力によってすばやく、人の技術によって確かなものとなって。
印刷受注の最終地点は、この加工という作業です。ここで作業を、完全に完璧に終わらせるのです。
厳しいチェックをクリアし、きっちりとひもをかけ、お客さまの元へお返しするために。
その過程を過ぎると、また新しい世界が始まります。
輪転が回り、さらに新しい紙を印刷物に変えるために動き始めるのです。